ちょっとだけ良い英語を書く
eeic Advent Calendar 13日目の記事です。
インターン・就活用の書類、論文など、そろそろ英語でポエムを書かなきゃと思っている人も多いでしょう。
良い英語のためには、本当はちゃんと文法を勉強した方が良いです。
でもそんなことは言ってられないと思うので、とりあえず英文を書く上で、知っておくだけでいつもよりちょっとだけ良い英語を書けそうなテクニックをいくつか挙げます。割と当たり前のことを言っているかもしれない。
本当は例文とかも色々挙げたかったけど、あまり時間がなかったので気が向いたら。
類義語辞書を使う(重要)
同じ表現を多用するのはボキャ貧です。アカデミック界隈の礼儀はあまり知らないが、therefore連弾が来ると普通の人はボキャ貧ワロスってなると思う。
例えば英語には順接の接続詞や副詞がたくさん用意されています。therefore, thus, hence, as a resultとか。
あとはこれを良い感じに分散させます。だいたい意味は同じだけどちょっとずつ違うので、「therefore thus 違い」とかでググると出てくる英語ブログを見ながら、パズル感覚ではめていくのが良い。
他の英単語についても同じ。this paper investigates… previous work investigated… the investigation on...みたいに同じ単語が被っていると、やっぱりボキャ貧ワロスってなる。
そういう場合は類義語辞典=thesaurusを使う。
有名なのは thesaurus.com で、ここに行くと、単語について意味ごとに類義語を教えてくれる。
でもこれが絶妙に使いにくいので、日本語の類義語をWeblioで調べてから英訳してみたりするのも良いかも。
良いポエムになるかどうかは結構この辺が大事。
例えば「be interested in」を「passionate about」とか「have enthusiasm」とかにするだけでなんかそれっぽい英語になりがち。
曖昧な表現を避ける
haveとかtakeとかはあんまり使わないほうが良いです。 have, take, get, putあたりは便利すぎて意味が曖昧になりがちな単語です。
isとかも場合によってはそうで、例えば「Hemi is God」だと、Hemi means Godなのか、Hemi is a name of Godなのか分かりません。
上のボキャ貧の話ともつながりますが、できるだけ読み違えを生まないような表現を心がける。日本語でもそうですけどね。
強めの動詞を使う
thinkとかwantとかはちょっと意志が弱そうに見えます。日本語でも「〜思う」みたいな文章が避けられるのと同じ。
「〜と考えられる」と書きたい場合は、「A results from…」みたいな客観的な感じに書くのも良い。
主観的に「〜思った」みたいに書きたい場合は、「believe」とか「confirm」とかを使うと良いかもしれない。
受動態をなるべく使わない
受動態は、可能なら避けます。回りくどいので割と嫌われることが多いです。 Wordで書いていると「親に向かってなんだその受動態は!」と言われて波線を引かれます。
形容詞的な用法や、"problem was fixed"くらいの軽いものならOKですが、 能動態に変換できる限りは、能動態に変換するのが吉。
ただし、使わざるを得ない場合もあります。例えば主語をはぐらかしたい場合。 「A is considered as…」みたいなものは能動態に直せないので、受動態で書くしかないです。
そういう時は、読みやすさを意識して書きます。
parallelismを意識する
parallelismというのは、品詞や要素の並列性です。
andを付けるなら、並列されるものはできるだけ品詞や時制を一致させます。
どこが並列されているのかが分かりやすいのが大事。長い文章になってくると本当に読みにくくなります。
並列化できないなら、そもそも文章を分けたほうが良い可能性が高いです。
例えば、"I like shopping and to read a book"とか言うと、"doing"と"to do"が混じっていて、並列性を意識していないのであまりきれいじゃありません。 きれいじゃないので可読性も下がります。片方がdoingならどちらもdoingにするべき。
同様に、名詞とdoingとかも気にすると良いです。
WordのFlesch-Kincaid Grade Levelを使う
Microsoft Wordには、Flesch-Kincaid Grade Levelという機能があります。
これはある指標を基に「やーいお前の英文◯年生〜〜」と言ってくれるツールです。 Flesch–Kincaid readability tests - Wikipedia
ただの単語長や音節数を基にしたヒューリスティックなので、長い単語を使えば学年は上がります。 フランクすぎる英語は短い単語を使いがちなので、これを意識するとそこそこまともな文章になります。
これは経験上意外と有用で、12、13年生くらいを目指すと、そこそこフランクすぎない英語になります。 ちなみにアメリカは学年を小学1年から通算して言うので、高校卒業の年が12年生です。
逆に、ヤバ長い物質名を乱用する化学系とかだとあんまり参考にならないかもしれませんが、普通の文章だったら結構参考になります。
Googleを活用する
Google is God. 最近のGoogle翻訳は強いので、とりあえず日本語をGoogle翻訳に突っ込んでみると、思わぬ表現を得られたりします。 とりあえず突っ込んでみて参考にするのはオススメ。誤訳も多いのでそのまま使うのはあんまりオススメしません。
あとは、Google Ngram Viewer を活用します。
ngram viewerは、ある表現が書籍に出てくる割合とかを教えてくれます。
なので、慣用句とか専門用語とか、「これ本当にこんな言い方する?」とか「ここってinなのかonなのかどっちだ?」とか思ったら、とりあえず突っ込んでみると本質情報が得られがち。
母国語で論理構成を確認する
英語で文章を書いていると一種のハイな状態になっていて、ちゃんと読むと実は論理が破綻していたりします。
また英語を読んでいるときも、英語の理解に集中していてそういうのには気づかなかったりします。
一度和訳して読み返してみると、思わぬミスが発覚したりします。 英→日はGoogle翻訳とかで良いと思います。Google翻訳に訳せる程度のわかりやすさかどうかも一緒に確認できる。
以上、ちょっとだけ良い英語を書けそうなテクニックでした。
僕の主観的な部分もありますし、常に成り立つわけでもないので、あまり気にしすぎないほうが良いと思います。
結局は英語のできる人に読んでもらうのが一番な気もします。